虫歯・歯周病予防で笑顔を守る:予防歯科のいろは

彩り豊かな人生を送るための口腔ケア(デンタルケア)ブログ

当ブログの目次

当ブログ「予防歯科のいろは」について
しきの自己紹介:教育業が教えるオーラルケア

オーラルケア全般

オーラルケア全体像 - 7つの口腔トラブルを解説
口内環境を整えるための唾液の役割
オーラルケアに必要な1つのマインドセット
オーラルケアの重要ポイント総まとめ
歯磨き粉選びの大原則:フッ素以外は効果がない?
健康と自然由来: 添加物と無添加に迫る

虫歯

虫歯予防の重要性を知ろう:虫歯の怖ろしい5大デメリット
砂糖と歯の関係: 虫歯の原因と予防法
虫歯予防の最重要テクニックとステファンカーブ
虫歯予防における歯磨きの効果について
フッ素の虫歯予防効果を初心者向けに徹底解説
最重要な虫歯予防テクニック:糖質制限がカギ
効果的な虫歯予防:フッ素の理想的な使用法
歯磨きのデンタルフロスによる虫歯予防の真実
虫歯予防Tips:効果的なノウハウ
フッ素洗口液の重要性と効果
予防法まとめ:虫歯と歯周病の対策

歯周病

歯周病の意外な危険性・デメリット
歯周病の原理と予防法を徹底解説
歯周病の予防法: ブラッシング5つのポイント
オーバーブラッシングの予防法3選
歯周病予防のデンタルケア(デンタルフロス、糸ようじ、歯間ブラシ)
セルフケアの限界:専門家による定期検診の必要性
歯周病予防の最強殺菌成分:クロルヘキシンの有効性
歯周病予防成分の効果的な選び方
免疫力を高める:口内の健康と歯周病予防
マウスウォッシュの効果とデメリット
予防法まとめ:虫歯と歯周病の対策

口臭

口臭の重要性を理解しよう
口臭の4種類と具体的な対策
口臭対策5つのポイント+おすすめ殺菌成分
口臭ケアに舌磨きは重要なのか?

ホワイトニング

ホワイトニングの原理と歯が着色する9つの原因
歯科医と市販品のホワイトニングの違い
歯医者で行うホワイトニングの基本情報
歯磨き粉の研磨剤(清掃剤)について徹底解説
歯磨き粉の研磨剤(清掃剤)の危険性について
ホワイトニングの補助成分:ポリリン酸ナトリウムなどについて解説

知覚過敏

知覚過敏の深刻性について
知覚過敏の原因と治療法
知覚過敏ケア:歯磨き粉4つの成分と効果

酸蝕歯

若者に増える酸蝕歯の原因と対処法
酸蝕歯2つの予防法とポイント

TCH

TCH予防のコツとは?口腔トラブルを防ぐ

歯ブラシ

歯ブラシの種類と選び方
歯ブラシのおすすめ商品3選
歯ブラシの選び方とおすすめ歯ブラシ
オススメのデンタルフロス3選

歯磨き粉

歯磨き粉の代表的な成分を一気にご紹介
歯磨き粉「歯科専売品」の特徴とは?
虫歯・歯周病・口臭ケアのオススメ歯磨き粉
市販品の歯磨き粉選び:オススメ3選
効果的なホワイトニング歯磨き粉3選
知覚過敏ケア歯磨き粉のオススメ5選
歯周病予防システマシリーズの歯磨き粉を比較
コンクールF、ジェルコートFの歯周病予防効果は低い?
GUMシリーズの特徴と比較
口臭ケアブランド「NONIO」のレビュー
オールインワン系歯磨き粉のオススメ製品
オーガニック歯磨き粉おすすめランキングTOP3
オーガニック歯磨き粉の注意点3つ
子供向け歯磨き粉のオススメ5選
中高齢者のオーラルケア:おすすめ歯磨き粉4選
危険な成分:ラウリル硫酸ナトリウムの真実
ホワイトニング効果に特化した歯磨き粉:オーラツーシリーズのレビュー
歯磨き粉の有名ブランドまとめ
クリーンデンタルのレビュー:メリットとデメリット
予防歯科のオーガニック系有効成分について解説
年代別のオススメ歯磨き粉
歯磨き粉のレビュー:OCH-TUNEのFAST/SLOWシリーズ

マウスウォッシュ

マウスウォッシュの効果と選び方:おすすめマウスウォッシュ5選

ガム・プレミアムシリーズの特徴をまとめてみた

2026年3月31日、有名な歯周病予防の歯磨き粉、
GUMからプレミアムシリーズが販売されました。

今回、これら新製品の解説を行います。

※情報が公開されたばかりのため、
 誤りがあった場合はご容赦ください。
 情報は引き続き確認次第、随時更新します。

以前のGUMシリーズの紹介記事はこちら

GUMシリーズのラインナップ

今までGUMシリーズには以下の製品がありました。

  1. ガム・デンタルペースト
  2. ガムプラス・デンタルペースト
  3. ガム歯周プロケア
  4. ガム・ハグキラボ
  5. ガム・知覚過敏ケア

このうち、

ガム歯周プロケア
ガム・ハグキラボ
ガム・知覚過敏ケア

の3製品はおそらく終売です。

 

代わりに新たに登場したのが、
以下のプレミアムシリーズです。

ガム・プレミアム デンタルペースト
ガム・プレミアム デンタルペースト ハグキケア
ガム・プレミアム デンタルペースト 知覚過敏ケア

これら新製品を見ていきましょう。

ガム・プレミアム デンタルペースト

ガム・プレミアム デンタルペースト

・虫歯予防のフッ化ナトリウム1,450ppm
・歯周病系の殺菌:塩化セチルピリジニウム(CPC)
・歯ぐきの炎症を抑える:β-グリチルレチン酸
・歯周病菌が奥へ入り込むのをブロックする吸着剤:β‐シクロデキストリン
・菌の塊を分散させる清掃助剤:ヤシ油脂肪酸アシルアルギニンエチル・DL-PCA塩、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン液

β-グリチルレチン酸の配合濃度は
GUMシリーズ中で最高とのこと。

位置づけはガム・ハグキラボの後継にあたります。

価格は85gで990円(税込)です。

ガム・プレミアム デンタルペースト ハグキケア

ガム・プレミアム デンタルペースト ハグキケア

・虫歯予防のフッ化ナトリウム1,450ppm
・歯周病系の殺菌:塩化セチルピリジニウム(CPC)
・歯ぐきの炎症を抑える:β-グリチルレチン酸
・歯ぐきを活性化させ、防御力を高めるビタミンEニコチン酸エステル、ビタミンB6

湿潤剤のアボカドオイルが配合された
「うるおい」タイプもあります。

位置づけはガム歯周プロケアの置き換えです。

価格は通常版が90gで880円(税込)、
うるおいが85gで880円(税込)です。

ガム・プレミアム デンタルペースト 知覚過敏ケア

ガム・プレミアム デンタルペースト 知覚過敏ケア

・虫歯予防のモノフルオロリン酸ナトリウム1,450ppm
・知覚過敏ケアの硝酸カリウム、乳酸アルミニウム
・歯周病系の殺菌:塩化セチルピリジニウム(CPC)
・歯茎を炎症から守るグリチルリチン酸ジカリウム

位置づけはガム・知覚過敏ケアの置き換えです。

価格は90gで880円(税込)です。

ガム・プレミアムシリーズの置き換え

ここまでを見ると、

歯周プロケアガム・プレミアム デンタルペースト ハグキケア
ハグキラボガム・プレミアム デンタルペースト
知覚過敏ケアガム・プレミアム デンタルペースト 知覚過敏ケア

に置き換えられた形です。

 

ガム・プレミアムは「デンタルペースト」より、
「デンタルペースト ハグキケア」の方が
名前的に上位版というイメージがあります。

が、元々はハグキラボがGUMシリーズの
最上位であったことと、1g当たりの単価を考えると、
プレミアムはデンタルペースト(無印)の方が
薬効は高いと思われます。

 

また、いずれのガム・プレミアムも
配合成分は以前とほとんど同じです。

そのため、現時点で旧版からどこら辺が
進化したのかはよく分かりません。

以前の記事にも書きましたが、
ガム・シリーズはどの歯磨き粉が
どういう人に向いているのか
分かりづらかったです。

その点、通常のガムとプレミアムを分けることで
顧客にとって選びやすくするという、
マーケティング上の都合が大きいのかもしれません。

 

またガム・プレミアムシリーズについて
分かったことがあれば、随時追記します。

歯磨き粉のレビュー:OCH-TUNEのFAST/SLOWシリーズ

イオン株式会社から新たに展開された
歯磨き粉ブランドがOCH-TUNE(オクチューン)

OCH-TUNE(オクチューン)|ライオン株式会社

今回はそのレビューをします。

 

オクチューンシリーズのラインナップは、
時間のない朝にも手早く歯磨きを済ませられる「FAST」と、
時間に余裕のある夜にじっくりとケアできる「SLOW」
という2つです。

そして、それぞれに歯磨き粉、歯ブラシ、
マウスウォッシュがラインナップされています。

今回の記事では、歯磨き粉に焦点を当てて解説します。

 

先に結論として、FAST/SLOWはこの価格帯の
製品としては充実しています。

虫歯予防、口臭予防、ホワイトニングの
各効果が期待でき、香味も良いです。

ただし、

LION社が出している他の歯磨き粉の方が
上位互換では?とも思ってしまいます。

現状、風味がよほど好きとかでない限り、
オススメには上がらないというのが正直な感想です。

オクチューン FAST/SLOWの特徴について

まず、FAST/SLOWともに主な配合成分は以下の通りです。

虫歯予防:フッ素(フッ化ナトリウム)1,450ppm
口臭予防:ラウロイルサルコシンナトリウム(LSS)
ホワイトニング:ポリアクリル酸ナトリウム

 

「FAST」はラムネ風味で、強い爽快感が特徴です。

手早く口臭をケアしたい場合に適しています。

「SLOW」は紅茶風味で、泡立ちが豊かです。

きめ細かい泡で歯を磨くことができます。

 

そして、どちらも香味が良いです。

オクチューンはNONIOシリーズと同じ
天然ミントを配合しており、多くの方が
美味しいと感じるでしょう。

価格は、スーパーや薬局だと
400円代で販売されています。

オクチューン FAST/SLOWのデメリット

ここまでの情報を見ると、決して悪い製品ではありません。

しかし、薬用成分に着目すると、
特筆すべきメリットがないのも事実です。

たとえば同じライオン社の
クリニカアドバンテージは、
スーパーや薬局で300円台、
セール時には300円弱で購入可能です。

その成分構成は以下の通り。

フッ素(フッ化ナトリウム)1,450ppm
フッ素の歯への滞留を促進するカチオン化セルロース
口臭予防のラウロイルサルコシンナトリウム(LSS)
プラーク歯垢)を分散させるテトラデセンスルホン酸ナトリウム(TDS
プラークを分解する酵素デキストラナーゼ(DEX)
歯石の沈着を予防するポリリン酸ナトリウム(ホワイトニング効果も期待)

成分構成においては、明らかにSLOW/FASTよりも
クリニカアドバンテージが優れています。

 

一応、SLOW/FASTはホワイトニング効果を強く
謳っているため、そこはクリニカアドバンテージ
上回る可能性はあります。

が、クリニカアドバンテージにも研磨剤を
増量したホワイトニングタイプが存在します。

したがって多くの場合、安いクリニカで
十分な効果が期待できるでしょう。

 

また、同じくライオン社で
歯周病予防に定評のあるシステマEXも同様です。

こちらはスーパーや薬局なら300円から
400円で販売されています。

薬用成分は以下の通りです。

フッ素(フッ化ナトリウム)1,450ppm
歯周病の原因菌を殺菌するIPMP(イソプロピルメチルフェノール)
口臭の原因菌を殺菌するLSS(ラウロイルサルコシンナトリウム)
歯茎の炎症を抑える抗炎症作用を持つβ-グリチルレチン酸

ステマEXにはホワイトニング成分が含まれていませんが、
ステマEX W くすみクリアという派生製品には
ポリリン酸ナトリウムが配合されています。

 

これらの情報を踏まえると、
推奨度は以下のようになります。

クリニカアドバンテージ ≧ システマEX > オクチューン FAST/SLOW

より多機能なクリニカアドバンテージ
ステマEXが多くの人にとっては最適解でしょう。

オクチューン FAST/SLOWのレビューまとめ

以上のことから、後発で出てきた商品のわりには、
既存の製品に負けてしまっているというのが、
オクチューンの感想です。

ただし、それはあくまで既存製品と比べれば、
という相対評価となります。

オクチューン FAST/SLOW単体で見れば、
優れた成分であることは間違いありません。

(ただし歯周病予防の成分は含まれていないため、
虫歯予防、口臭予防、ホワイトニングを
主目的とされる方向けです)

そして、天然ミントを使用した香味は優れており、
その風味が気に入るなら、使用を検討する
価値はあるでしょう。

 

以上が、オクチューンシリーズのレビューです。

歯磨き粉選びの参考にしてください。

年代別のオススメ歯磨き粉

今日は年代別のオススメ歯磨き粉をご紹介します。

前に一度、年代ごとに口腔ケアのポイントと
オススメ歯磨き粉をご紹介しました。

今回はより分かりやすくシンプルに、
各年代のオススメ歯磨き粉をまとめます。

子供(乳歯~5歳まで)

この期間に必要なのは1,000ppmのフッ素です。

乳歯は永久歯よりもエナメル質が薄いため、
フッ素でガードしてあげることが大切です。

一方、歯周病や知覚過敏などに
悩まされる年齢ではないので、
他の成分は要らないと思います。

よってオススメは、

チェックアップ コドモ

です。

950ppmのフッ素に加え、
その滞留を良くする成分が配合されています。

小中高生(6歳~20歳を想定)

6歳からフッ素濃度を1,500ppmに上げられます。

よって小学校に入ってから成人するまでは、
高濃度フッ素の歯磨き粉を使いましょう。

オススメは、

チェックアップスタンダード

です。

1,450ppmのフッ素に加え、
その滞留を良くする成分が配合されています。

20代

20代も、学生と同じく1,500ppmのフッ素が重要です。

まだ歯周病や口臭、知覚過敏などが
強く出る時期ではないので、虫歯予防に
特化したチェックアップスタンダード
使えば十分と思います。

 

近年では20代から歯周病にかかる患者が
増えているとは言われていますが、正しく
ブラッシングすれば予防できます。

なので、まだ薬用成分までは
意識しなくてもいいでしょう。

 

特にチェックアップスタンダードは、
低発泡・低香味で長時間のブラッシングに
適した歯磨き粉です。

それを活かし、丁寧に歯を磨きましょう。

30代~40代

この年代は歯周病予防が必要になってくる時期です。

そこでオススメは、

ハグキプラスEX

1,450ppmのフッ素に加え、
歯周病予防のIPMP、トラネキサム酸、ビタミンE、
そして口臭ケアのLSSが配合されています。

30~40代はこれ1本でいいでしょう。

 

ただし、人によっては
この年代から歯ぐき下がりが起こり、
いままで歯ぐきに埋もれていた
歯(象牙質)が露出します。

この象牙質は知覚過敏リスクが高いので、
そのケアが必要になるかもしれません。

知覚過敏がある場合は、

おとなのトータルケア歯磨きジェル

がオススメです。

・フッ素1,450ppm
歯周病予防のIPMP、CPC、GK2
・知覚過敏ケアの硝酸カリウム
・ホワイトニングのポリリン酸ナトリウム

などが配合された万能薬です。

50代~60代

50代を過ぎると歯ぐき下がりがほとんどの方に起き、
知覚過敏ケアが必要になります。

よって上述の、

おとなのトータルケア歯磨きジェル

がイチオシです。

70代以降(要介護者向け)

70代以降も、基本は
おとなのトータルケア歯磨きジェル
がベストです。

 

が、要介護者になると、
以下のような症状が起こります。

・歯磨き粉を誤飲しやすい
・強い刺激が苦手になる
認知症が進むと甘いものが好きになる

したがって、ビターミントの味付けである
おとなのトータルケア歯磨きジェルは
使いづらくなるかもしれません。

 

そこで泡歯磨きという選択肢をオススメします。

泡歯磨きとは、ハンドソープのように
最初から泡で出てくるタイプです。

ペーストタイプと比べて要介護者にも磨きやすく、
刺激も少ないと言われています。

そんなオススメ製品は、

オラリンスHF

・フッ素1,450ppm
歯周病予防のCPC、IPMP、GK2
・甘味料にキシリトール
・防腐剤が無配合

などの特徴があります。

 

なお要介護者向けの泡歯磨きでは、
「チェックアップフォーム」も人気です。

こちらも決して悪くはありませんが、
乳幼児でも使えるように設計されているため、
薬用成分が950ppmのフッ素のみです。

それならオラリンスが上位互換だと思います。

年代別オススメ歯磨き粉まとめ

以上が年代別のオススメ歯磨き粉です。

 

ただし今回ご紹介した歯磨き粉は、
いずれもホワイトニング効果が低いです。

よってどの年代でも、着色が気になるなら
ホワイトニングも考慮してください。

・定期検診を受ける(着色を一発で取ってくれる)
・ホワイトニング歯磨き粉を選ぶ
・基本の歯磨き粉+ホワイトニング歯磨き粉を併用する

などがオススメです。

私は3つめの方法を選んでいます。

ぜひ、あなたに合った方法を見つけてください。

予防歯科のオーガニック系有効成分について解説

今日は予防歯科でよくささやかれる予防法や
有効成分について、私の見解を発表します。

予防歯科ではフッ素やクロルヘキシジンの他、
CPC、IPMP、トラネキサム酸、硝酸カリウムなど、
さまざまな有効成分が活用されます。

それらについてはいままで解説してきました。

 

が、他にも(特にオーガニック界隈で)
よく取り上げられる成分があります。

・ごま油やココナッツオイル(オイルプリング)
重曹
・塩
マヌカハニー(プロポリス)

この辺の成分を見ていきましょう。

1.オイルプリング

オイルプリングとはインドの伝統医学、
アーユルヴェーダに伝わる療法。

ごま油やココナッツオイルで、
口内をぐちゅぐちゅとうがいする口腔ケアです。

これにより歯間や歯周ポケットなど、
ブラッシングだけでは清掃しづらい場所を
まとめて掃除できます。

細かな毒素も浮かせて除去できる
と言われているのです。

時間は3~5分やればいいという話もあれば、
20分やったほうがいいという話もあります。

 

実は私も約3年間、オイルプリングを
習慣的にやっている時期がありました。

結論として言えるのは、推奨はしません。

 

エビデンスを見てみますと、
オイルプリングにより微生物の細胞壁が壊され、
プラーク歯垢)が除去される、
というデータはあるようです。

また、被験者60人が30日間オイルプリングを
実践したところ、プラークと歯茎の細菌が
50%減少していたというデータもあります。

 

が、エビデンス・レベルとしては心もとないものです。

また、オイルプリングでプラークを除去できるとしても、
歯ブラシやフロスの代わりになるほど万能ではありません。

一方、歯ブラシとフロスをやれば
基本的に口腔トラブルは予防できます。

そのため、基本のケアができている方なら、
わざわざ1日20分かけてまでオイルプリングを
しなくても、問題はないでしょう。

 

プラークもそんなに落ちづらいものではありません。

やわらかめの歯ブラシでも
ちゃんと磨けば落とせます。

よって、効果があるにしても、
「そこまでしなくていい」
という結論です。

オイルも安くないので、それよりは
歯ブラシ、フロスにお金をかけましょう。

2.重曹

次によく使われるのが重曹です。

重曹は弱アルカリ性のため、
酸性に傾いた口内を素早く
中性へ戻す作用があると考えられます。

 

が、唾液が循環しており、
フッ化物応用をしていれば、
酸性の口内はすぐ中性に戻ります。

そのため、わざわざ手間暇を
かけるほどではないという印象です。

 

また、食後以外の時間にまで重曹を使うと、
中性の口内がアルカリ性へ傾いてしまい、
かえって細菌バランスや歯に
悪影響を与える危険もあります。

過度な期待はせずに活用しましょう。

3.塩

塩はよく歯周病予防に効果的と言われています。

塩が歯ぐきを引き締めてくれるためです。

が、塩に歯周病を予防・改善する
効果はほぼ期待できません。

 

たしかに塩を使うと、歯ぐきが引き締まります。

しかしそれは浸透圧によるものです。

(浸透圧とは、濃度の低い液体から
高い液体へ水が移動する現象)

それにより一時的に歯ぐきが引き締まるため
歯周病が改善されたように見えますが、
あくまで見た目の話なのです。

本当に改善されてはいません。

よって歯周病予防にはならないでしょう。

 

なお、塩には殺菌・抗菌作用があると
言われていますが、残念ながら
口内では作用しません。

塩は水分を吸い取る関係上、
食品や歯磨き粉に配合すると乾燥を起こします。

それにより微生物が繁殖しづらくなるため、
細菌にも効果的と言われているのです。

が、それを口内でやっても唾液ですぐに水分が
与えられますし、そもそも口内を乾燥させると
かえって悪玉菌が繁殖するのです。

よって歯磨き粉の塩は基本的に効果が見込めません。

 

唯一、しょっぱさにより多量の唾液が
分泌される効果はあるかもしれません。

 

なお、塩のしょっぱさが好きで使っている
という方もいらっしゃいるようです。

(私も塩配合のせっけんハミガキとか、
つぶ塩の味は好きです)

その場合は塩によってブラッシングを
楽しめていると思うので、いいと思います。

4.マヌカハニー(プロポリス)

ハチミツ、特にマヌカハニーには殺菌作用があるため、
それで歯磨きをする方がいるようです。

が、こちらも塩分と同じで、歯磨きには使えません。

 

というのも、ハチミツに殺菌作用があるのはたしかです。

ただし、それには濃度が重要なのです。

口に入れて唾液と混ざった瞬間、ハチミツの濃度は
下がるので、殺菌作用は働かなくなります。

むしろ糖分で逆に虫歯を招くのです。

よってマヌカハニーでの歯磨きは、
危険と考えられます。

 

なお殺菌・抗菌成分であるプロポリスの場合、
多少の殺菌作用は得られると思います。

ただし、プロポリスが歯周病を予防するという
話はエビデンスが心もとないです。

虫歯や歯周病予防の効果を実証したデータはないので、
「効果があったらラッキー」くらいの気持ちで
使うといいでしょう。

まとめ

以上のことから、明らかに効果があると
言える成分はありません。

基本はブラッシング(+フッ素)を
意識すればいいかなと思っています。

 

とは言え、やって問題になるわけでもありません。

なので使っていて気持ちがいいとか、
気休め程度にでも使っておきたいという方は、
無理にやめることはないと思います。

重曹のみ、口内をアルカリ性にしないよう注意です)

あなたもご自身に最適な口腔ケアを
見つけてみてください。

口臭ケアに舌磨きは重要なのか?

今日は、
「舌磨きは必要なのか?」
についてお話します。

いまは昔と比べて舌磨きというものが知られ、
薬局でもさまざまなブラシが売られるようになりました。

「口臭対策に必須」
「舌の汚れを誤飲すると危険だから除去しましょう」
「溜まったまま放置すると味覚障害になります」

といった謳い文句をよく見ます。

では、この舌磨きは口腔ケアにおいて、
どれほど大事なのでしょうか?

簡単に結論を言うと、口臭ケアには効果的です。

が、口腔衛生がきちんとしていれば、
やらなくてもいいものです。

今日はここを詳しく掘り下げます。

舌の汚れ「舌苔」とは?

舌に溜まる汚れは舌苔(ぜったい)と呼ばれます。

その正体は食べかすや唾液の成分、
口内の粘膜、細菌や白血球などが
かたまりとなったものです。

それが舌に付着しています。

舌にはとても細かな凸凹が存在するため、
舌苔も溜まりやすいのです。

 

この舌苔は異臭を放つため口臭がひどくなります。

また、舌を覆うため、大量に蓄積されると
味覚障害にもつながると言われているのです。

舌苔の原因

舌苔ができる原因は大きく分けて7つあります。

1.口呼吸

口呼吸をすると口内が乾燥し、
舌苔がこびりつきやすいのです。

2.睡眠時

寝ている間は口呼吸になりやすいですし、
唾液が循環しないため舌苔が付きやすくなります。

そのため舌苔は寝起きがいちばん溜まっているのです。

3.舌の運動不足

舌が上アゴに触れない人や、
あまり喋らない人は舌苔が溜まりやすいです。

※舌は通常、何もしていないと上アゴに軽く付きます。
 そうなっていないと舌が乾燥しやすいのです。

4.咀嚼不足

やわらかいものばかり食べていたり、
食事を抜いたりすると舌苔が溜まりやすくなります。

5.唾液不足

唾液の分泌が少ないと舌苔が溜まりやすくなります。

6.消化器の不調

胃腸の調子が悪いと舌苔が増えます。

7.抗生物質・マウスウォッシュ・うがい薬の使いすぎ

薬の影響により口内の善玉菌が減ると、
舌苔が蓄積されます。

 

以上が舌苔の増える原因です。

一般的に多いのは唾液不足でしょう。

・水分が足りていない
・口呼吸をしている
・あまり喋らない
・あまり噛まない
・睡眠中

などは唾液が少なくなるので、舌苔が増えやすいのです。

舌苔は自然に取れる

さて、この舌苔を取るのが舌磨きなのですが、
基本的には必要ありません。

なぜなら、しっかり噛んで食事をしたり、
人と会話すれば自然に落ちるからです。

 

「それは細菌を飲み込んでいるから危ないのでは?」

とたまに言われるのですが、
細菌は胃液でぜんぶ殺菌されます。

(胃液でも生存できる細菌は
ヘリコバクターピロリO157ボツリヌス菌など
ごく一部しか発見されていません)

よって舌苔を飲み込んでも害はありません。

そのため舌磨きをわざわざやるメリットは薄いのです。

舌苔は生活習慣で改善する

「舌磨きをしたら口臭がよくなった」

という体験談はよく聞くのですが、
それは舌磨きが良いというより、
そうしないと口臭がひどくなることがマズいのです。

本来、舌苔は自然に取れるものですから、
舌磨きをしないと舌苔が溜まるということは、
口呼吸や水分不足などの問題があると言えます。

それらの原因を除去したほうがいいでしょう。

・水分補給をする
・鼻呼吸をする
・しっかり噛んで食事をする

などに気を付けていれば、口臭がひどくなるほど
舌苔が蓄積することはまずありません。

現状、舌苔が溜まっているなら、
まずは舌磨きで除去してもいいですが、
その後は生活習慣で予防したほうがいいでしょう。

舌磨きをするなら

もし舌磨きをやるなら、
頻度は朝1回だけがオススメです。

注意点は、

・やり過ぎない(回数と時間)
・強くこすらない

の2点です。

 

舌磨きブラシで舌をこすり過ぎると表面が
荒れて、逆に口臭がひどくなります。

よって朝に1回、力を入れ過ぎず
2~3回軽くこするだけにしましょう。

 

舌磨きブラシの交換頻度も3ヶ月に1回で十分だと思います。

歯ブラシと比べて使用回数、時間が短いため、
頻繁に交換する必要はありません。

 

また、汚れを効率よく落とすため
舌磨きジェルが市販されていますが、
そこまでは必要ないと思います。

成分を見るに、舌磨きの効果を
大きく上げるものではありません。

普通に空磨きで、目立った舌苔を
落とせば十分でしょう。

 

以上が舌磨きの解説になります。

口臭ケアは、舌磨きよりも基本的な口腔衛生が大切です。

(水分補給、鼻呼吸、歯磨き、フロスなど)

そのうえでやったほうが気持ちよければ、
舌磨きもやってみてください。

健康と自然由来: 添加物と無添加に迫る

今日はオーガニック、無添加
自然由来への考え方をお話します。

健康についての話だと必ず出てくる問題ですね。

 

歯磨き粉にも香料、着色料、保存料など、
添加物が含まれています。

発泡剤(ラウリル硫酸ナトリウム)は
特にやり玉に挙げられるものです。

フッ化物も発がん性がある、
脳機能が低下するなど、
批判的な話をよく耳にします。

これについて、フッ化物は
危険ではないと私は断言できます。

が、それ以外の添加物はどうか?

ここは非常に難しい問題なのです。

 

結論から言うと、体に悪いです。

ただし避けても避けなくてもほとんど
違いは出ないし、分からないレベルです。

 

たとえばさまざまな要素の良い悪いを、
100~0で表現したとします。

体にいい水、運動、入浴は100、
悪いタバコは0と仮定しましょう。

その際、添加物は48や49。

ほんのわずか、摂らないほうが
マシという程度です。

 

なので添加物の是非を語ると、
なんともハッキリしない話になります。

タバコのように明らかに悪ければ、
「吸わないようにしましょう」で終わるのです。

しかし、添加物は配合するメリットもあります。

だからこの問題を論ずると、

「こういう面では良い」
「でも安全とは言えない」
「でも問題はないと考えて良い」

など、かなり右往左往するのです。

 

そこを今回、詳しく話していきます。

ただしとても右往左往するので、読むのが面倒なら
「体に悪いと言えば悪いけど、
避ける必要があるほど悪くはない」
とだけ覚えておいてください。

添加物=安全説

初めに「添加物は原則、安全である」というお話から。

よく添加物は体内に蓄積され、
悪さをすると言われていますが、
そういった症状は確認されていません。

では摂取した添加物はどうなっているのか?

腎臓でろ過され尿や便と共に排泄されています。

よって、危ないのは添加物ではなく、
それが体内に留まる便秘や排尿障害、
またはそれらを招く運動不足、水分不足です。

健康管理をしていて、添加物の摂取も規定量なら、
全然問題はないと考えていいでしょう。

添加物=危険説

とは言え、肝臓や腎臓といったものに
余計な仕事をさせることにはなります。

したがって、摂取しないほうが
安全であるのはたしかです。

ちなみに添加物を摂り過ぎると
体に悪いという話をすると、
「どんなものも摂り過ぎれば害になる」
という反論がよく出てきます。

が、私はこれは的外れだと思っています。

 

なぜなら栄養成分は体にいい
作用ももたらすからです。

つまりプラス・ゼロ・マイナスがあります。

対して添加物は摂ったから
健康になるわけではありません。

ゼロかマイナスしかないのです。

したがって避けるに越したことはないでしょう。

 

このことから、添加物や化学物質は
体に良いか悪いかで言ったら悪いと言えます。

が、避けなければならないほど悪いかと言ったら、
全然悪くはありません。

 

添加物を仮に一生避け続けたところで、
体感的にもデータ的にも分からないほどの
差しか出ないと言っていいでしょう。

健康法の中ではかなり後回しですし、
最後の最後にやったところで
目に見える変化は起こりません。

 

時代的にも、いまは無添加や無農薬のものが
増えていますし、有害物質も日々改善されています。

 

たとえばトランス脂肪酸で言うと、
マーガリンへ多量に含まれているので
食べるべきではないと言われます。

が、いま大手から販売されているマーガリンは、
その話を受けてトランス脂肪酸が大幅に減らされ、
いまやバターよりも少なくなっているのです。

どんどん世界は安全になってきています。

そのため「この成分が危険」という話は、
単純にデータが古すぎることも多いのです。

 

また、よく添加物について、

「政府は体に害のある成分を配合し、
国民を無能にしている」

などという陰謀論が唱えられます。

が、国民をハメるためではなく、
合理的だから行われているのです。

 

フッ化物はもちろん、研磨剤も発泡剤も保存料も、
すべて意味があって採用されています。

研磨剤はプラークやステインを落とす働きがあり、

発泡剤も汚れを落としたり、
成分を口内へ行き渡らせる効果があり、

保存料も、配合しないと長期間使う歯磨き粉が
腐るので、活用されているのです。

 

薬用成分に対しても、

「歯磨き粉はフッ素中毒になる」
「CPCやIPMPなどの殺菌成分は常在菌のバランスを崩す」

といった意見をよく見ます。

が、私は同意できません。

むしろ私の考えはまったく逆です。

日本はフッ素が1,500ppmまでしか許可されていない、
クロルヘキシジンが有効濃度で使えないなど、
むしろ安全圏を取り過ぎていると思っています。

そのせいで薬効効果がそこまで
期待できない国なのです。

 

もしフッ素を15,000ppm、
クロルヘキシジンを5%まで認可していたら、
「国は歯磨き粉に危険な成分を配合させ、
国民を病気にしようとしている」といった
陰謀論を私も信じていたかもしれません。

しかし現実は、
「国民を病気にしたいならあと10倍配合すればいいのに…」
と思ってしまいます。

規制が強すぎる日本において、
国民を病気にするほどの薬が入っている
という論法は無理があるでしょう。

科学的データ、論文、エビデンスについて

添加物などについて語るとき、
よく「エビデンス」が引き合いに出されます。

私は原則、それらを信用しています。

当ブログでもさまざまなエビデンス
基づいて話をしてきました。

そのうえで、添加物は基本的に
安全であると断言できます。

 

もちろんエビデンスというのは、
実験方法が悪かったり、実験結果は
正しくても著者の解釈がおかしかったりします。

だから論文はきちんと読み込まなければなりません。

読んだ上で信頼できるものなら正しいと考えていいでしょう。

 

余談ですがエビデンスの信憑性については、
エビデンス・レベル」という概念があります。

これはエビデンスがどの程度たしかなものなのかを
6段階に分けて評価するという指標です。

 

たとえば病院で処方される薬は、
たしかな効果や安全性がないといけないので、
エビデンスはトップレベルのものが
採用されています。

しかし、薬局で売られている市販薬だと、
エビデンスレベルが中間くらいで、まだ
効果が実証されきっていない成分が
含まれていたりするのです。

さらに化粧品や健康食品まで行くと、
エビデンスレベルが低く、ほぼ効果が
否定されているものもあったりします。

 

そして、フッ素やクロルヘキシジンなど、
国際的に推奨されている手法は、
このエビデンス・レベルが非常に高いのです。

(CPCやIPMP、硝酸カリウムなどその他の成分は、
ややエビデンス・レベルが下がってしまいます)

 

添加物も、その安全性は証明されています。

その中でも有名なパラペン青色1号
アスパルテームアセスルファムKなどは、
数ある添加物の中でも、際立って高い安全性が
確認されたから使われているものです。

それらの成分はよく危険だと批判されます。

が、むしろ類似する他の添加物と比べても、
トップクラスで安全なのです。

 

たしかに、こういった科学的なエビデンスが、
後から覆されることはあります。

このことから
「科学だって絶対に正しいわけではない」
と反論する声は多いです。

 

が、そもそもこの世に絶対はありません。

私たちの意見・価値観だって絶対ではないのです。

「死ぬその瞬間まで、あなたは
オーガニック派で居続けるか?」

と聞かれたら、それを証明できる
物的証拠はないでしょう。

だからと言って、

「だったらあなたの意見は信用できません」
「100年後まで変わらない意見だけ言ってください」

なんて言われたら、納得行かないと思います。

でも科学にそれを求めてしまう人は多いのです。

 

科学が正しい確率と間違っている確率だったら、
正しい確率のほうが遥かに高いわけです。

(それを証明するのがエビデンスです)

だから確率論で、少しでも%の高いほうを
選び続ける必要があります。

100%はないからこそ、100%に近いものを
選び続けるのです。

そうすれば、私たちの選んだ選択肢は
正解である確率のほうが高いから、
ほとんどのケースで正解を
選び続けることができます。

そうして人生が好転していくのです。

 

私たちは過去の反省を積み上げたうえで、
いま正しいと思う答えを出します。

それが間違っていると分かったら、また修正します。

その間の損害は受け入れて、
次へ活かすしかありません。

人間はそうやって生きています。

絶対に正しいと断言できる選択肢などありません。

 

科学もそうです。

もし、絶対に正しいという保証がないから
科学が信用できないという話をするのなら、
「食べたものが体を作る」ということすら
否定されます。

食べ物が消化吸収されるのも、栄養素の働きも、
科学で証明されてきたものです。

 

「今後覆される可能性がある」という話をするなら、
栄養の話もすべて覆されるかもしれません。

オーガニックの野菜や果物も栄養価が
高すぎて体に悪いのかもしれませし、
防腐剤が入っていないから細菌が繁殖し、
かえって体がやられるのかもしれません。

それこそ添加物が存在していなかった
時代のほうが人間は短命だったのです。

「実は危険だったという可能性が0.01%でも
あるならNG」とするなら、そういう話すら
ありになってきます。

 

そのため、いま分かっている理論・データで
やり繰りするのが現実的なのです。

 

その上で、個人の価値観として
「一応リスク成分は避けておく」
とするのは悪くないし、否定もしません。

むしろ私もそう考えるタイプです。

なるべく避けておくに越したことはありません。

が、エビデンスレベルの高いデータは、
原則正しいと思っていいでしょう。

オーガニック成分のフォロー

ここまで科学を肯定し、
自然派を否定するような話をしてきました。

しかし、実際のところオーガニックのほうが
良くはあります。

 

オーガニック成分についてはよく、

「自然や天然だから体に良いとは限らない」

と言われます。

それはたしかです。

 

基本、なぜ天然成分や植物成分が
体にいいと言われるかと言うと、
そもそも効果が緩やかだからです。

効果と副作用は表裏一体。

効果が強ければ副作用も強い。
副作用が弱ければ効果も弱い。

そして自然成分は効果が弱めなので、
副作用もそこまで起こらないのです。

逆に化学成分や薬用成分などは
効果も高く作られているので、
副作用もそれなりに起こります。

 

あとは、そこのさじ加減をどう
判断するかという問題なのです。

決して、化学成分だと副作用だけが強く、
自然由来だと副作用だけが弱い、
ということはありません。

 

それに天然成分でも、効果が高ければ
同じだけ副作用も強くなります。

たとえばニンニクは自然の食物です。

しかしアリシンなどの殺菌力が強すぎて、
食べすぎると害も起こってしまいます。

体が反発して嘔吐したり、
体臭がとんでもなく強烈になったり、
腸内細菌がほぼ死滅したりするのです。

自然由来でオーガニックでも、
効果が強力なら同じだけの副作用が生じます。

だから自然のものなら効果が高く、
副作用が弱いわけではないのです。

 

ただし、当たり前ですが国の認可を受けて
商品化されているものは、数ある自然成分の
中でも、体にいい成分を選んでいます。

トリカブトテトロドトキシンだって自然成分じゃないか」

とよく言われますが、そもそもそんな成分は
市販の商品に配合されないので、考えても
意味がない話なのです。

現状、国で認可されている成分なら、
自然由来のほうが体への負担は
少ないと考えていいでしょう。

 

実際、「洗剤なら皮膚や粘膜が荒れていたが、
純石鹸なら平気だった」という体験談は多々あります。

逆に「天然成分の石鹸や洗剤はダメだったけど、
化学成分ならOKだった」という話は聞きません。

基本は長年体に摂り入れられ続けてきた天然成分のほうが
私たちの体に適合するのでしょう。

 

したがって、

添加物は良いか悪いかで言ったら悪い
しかし、避けなければならないほど悪くはない
オーガニックのほうが体に良い
しかし添加物モリモリを、完全オーガニック生活にしたところで違いはほとんど分からない

という、どっちつかずの結論になりますが、
ここまでが私の考えです。

無添加生活で体調が良くなったのは本当か?

ちなみに無添加生活を推す根拠として、

「コンビニ弁当をオーガニック弁当に
変えてから体調が本当に良くなった!」

みたいな話をよく聞きます。

ただ、私はこれオーガニックのおかげか
怪しいと踏んでいます。

 

なぜなら、自然や無添加などに目覚めたら、
他の生活も変えているだろうからです。

「食べ物を無添加に変えたが、
食べている品目はまったく同じ」
というケースは聞いたことがありません。

大抵、以前よりお肉やアルコールなどが減り、
野菜、果物、豆類や芋類の量が増えている
というパターンが多いです。

私も健康に興味がなかったころより、
いまのほうが玄米、オートミール
ミューズリー大豆ミートなどを
よく食べるようになりました。

ジャンクフードはたまにしか食べなくなりました。

だから体調が良くなったのです。

 

つまり、添加物がなくなったから
健康になったのではなく、栄養バランスを
整えたから健康になったのです。

 

したがって添加物 vs 無添加の問題は、
49点の健康が、51点になる程度の
違いしか生まれないと考えています。

では、そこにお金・時間・労力を掛けていくか?

そこはもう趣味趣向の次元になってきます。

健康管理というより、趣味の範囲なのです。

健康で大切なのは感情の力

ただし、オーガニック生活は時に、
エビデンス以上の健康効果をもたらします。

なぜなら『感情』は健康で非常に
大きな力を持つからです。

 

ストレスはあらゆる病気を誘発します。

うつ病になったら、あらゆる健康法を
やる元気もなくなります。

健康か不健康かは、メンタルが
かなりのカギを握っているのです。

 

添加物を恐れている人は、
添加物が多いとストレスが多いので、
そこからあらゆる健康を害することはあり得ます。

プラシーボやノセボ効果と呼ばれるものも起こります。

つまり「オーガニックで、無添加で、浄水器もつけた。
だから安心だ」という感情が、本当に体を
健康にすることは十分あり得るのです。

 

水素水とか、サウナで整うとか、
マイナスイオンとかも、同じことが言えます。

科学的に正しい方法とは言えませんが、
本人が「これで健康になる」と信じていれば、
本当にそうなったりするものです。

よって、自分の価値観は大切にしたほうがいいでしょう。

歯磨き粉は"しょせん"医薬部外品

ここで、当ブログのテーマである歯科に戻ります。


いままで話したように「入っていないほうがいいが、
入っていたからどうなるわけでもない」というのが
私の結論です。

歯磨き粉は医薬部外品に分類される製品です。

病気を絶対に防げるほど強力な成分はないし、
常在菌のバランスを崩したり、癌になるほど
副作用が強い成分もありません。

作用も副作用も「それなり」なのが歯磨き粉です。

 

ちなみに、いま「医薬部外品」と言いましたが、
医薬品の分類は多岐にわたります。

代表例:
化粧品
医薬部外品
第3類医薬品
第2類医薬品
第1類医薬品

基本は下に行くほど効果が強力です。

そして歯磨き粉はほとんどが
医薬部外品に該当します。

歯科専売品でさえ医薬部外品です。

ごく一部、アセスなど強力な成分のあるものが
第3類医薬品に分類されています。

また、薬用成分のないものは化粧品に
数えられます(せっけんハミガキなど)。

 

ほとんどの歯磨き粉が該当する医薬部外品は、
「衛生や予防を主とするもの」と定義されています。

その効果は、風邪薬や目薬よりも
よっぽど効果の低いものであり、
それ1つですべてが変わるほど
強力な
歯磨き粉は作れません。

よって危険なほどヤバい成分は配合できないのです。

逆に言えば、だからこそ
「歯磨き粉はサブ」と私は考えています。

 

オーラルケアを勉強していると、

「フッ素は絶対に取れ」
「薬用成分が多いものを使え」

と過激な主張をよく見かけます。

たしかに薬用成分は非常に有用です。

しかし、人に押し付けるほどのものでもないと
私は考えています。

結局は医薬部外品の域を出ないからです。

 

虫歯予防で言うと、フッ素があった方が
有利なのはたしかですが、抵抗のある人は
フッ素なしでも、他でカバーすれば十分です。

絶対摂らなきゃいけないものでもありません。

健康の鍵は感情の力

というわけで結論です。

基本はあなたが使っていて
気持ちのいいほうを取ってください。

 

私も自然派の方が使っていて気分がいいです。

ただ、歯磨き粉はマニアみたいに次々いろいろ
試したくなるので、医薬部外品も化粧品も
片っ端から使っています。

最終的にはこだわるほどのものではない、
というのが私の考えです。

あなたの心に従って、答えを出しましょう。

歯磨き粉選びの大原則:フッ素以外は効果がない?

今日は、
「歯磨き粉の薬用成分はフッ素以外は信用できない?」
という問題について再度書きます。

前に当ブログで何度か書いたのですが、
それ以来だいぶ記事が増えて埋もれてしまいました。

が、歯磨き粉選びではとても大切な問題。

というわけで改めて書きますね。

歯磨き粉がなくてもいい生活を目指す

まず当ブログの基本スタンスとして、
「薬用成分がなくても病気にならない
生活習慣を目指すこと」
をいちばん大切と主張しています。

虫歯・歯周病・知覚過敏・口臭などは、
薬がなくても予防できるものです。

それぞれの予防法はこちら

 

誤解のないよう注釈しますと、
後述する理由により、虫歯だけは
フッ化物応用もしないと予防が困難です。

ただ、理想としてはフッ素すらなくても
いい状態を目指しましょう、
というニュアンスです。

 

私も、薬用成分がないオーガニック歯磨き粉を
2年ほど使い続けたことがあります。

そのときも虫歯・歯周病にはなりませんでした。

基本の基本として、

・糖分の摂取頻度を減らすこと
・丁寧なブラッシングで歯垢を取ること

ここさえ気を付ければ大丈夫です。

 

よって、まずは歯磨き粉がなくても
いい状態を目指しましょう。

その上で、サブとして薬用成分を
活用するのが理想的な生活習慣と
考えています。

薬用成分はフッ素とクロルヘキシジンしか効果がない?

そして薬用成分を活用する場合、
効果が明確に実証されているものは、
フッ素とクロルヘキシジンしかありません。

これら2つは長期的な臨床試験で効果が確認されています。

 

臨床試験とは医薬品や治療法などが有効かを
確認するため、人を対象に実施する試験のことです)

 

しかし、クロルヘキシジンは日本だと
規制が強く、有効濃度で使えません。

また、海外でもクロルヘキシジンは、

歯周病リスクの高い患者が、
医師の指導の下、
短期間だけ、

使うことが推奨されています。

歯磨き粉やマウスウォッシュで
習慣的に使うことは一般的ではありません。

 

したがって、効果が確実なのは原則フッ素のみです。

フッ素(フッ化物)は虫歯予防にほぼ必須

そして私たちが虫歯を予防するためには、
糖分の摂取頻度を減らすことと、
フッ化物応用をすることが
ほぼ必須となります。

2つはセットでやらないといけません。

というのも、食事回数さえ少なければ、
理論上フッ素がなくても虫歯は予防できます。

が、それはなかなか非現実的なのです。

 

なぜなら、1日1・3・5・7・10食したとき、
フッ化物応用をした場合としていない場合とで、
どの程度歯の溶け方が変わるのか
調査した実験があります。

結果、適切にフッ化物応用をした場合、
1日5回までなら歯が溶けない、
7回だと溶けてしまうと分かりました。

対してフッ化物なしの場合、
1日1食なら歯は溶けないが、
3食だと溶けてしまうと判明したのです。

 

つまりフッ化物なしで虫歯を予防するには、
食事回数を1日1~2回に抑えないといけません。

それを続けられる人は少ないと思います。

が、1日5食以内なら現実的に可能でしょう。

したがって、虫歯予防をするには、
糖分摂取を1日5回以内に抑えるとともに、
フッ化物応用がほぼ必須と言えるのです。

 

そして、フッ化物はその虫歯予防効果が、
99%確実なものとして証明されています。

そのため、やらない手はないでしょう。

フッ素(フッ化物)以外の薬用成分は効果がない?

ここまでで、フッ素は効果が確実であり、
虫歯予防にほぼ必須だとお話しました。

 

では、フッ素以外の成分はどうなのか?

残念ながらフッ素と比べ、エビデンス
量と質は大きく落ちてしまいます。

 

強いて言うと、次に信憑性の高い成分は知覚過敏のケア。

つまり硝酸カリウムと乳酸アルミニウムです。

これらは効果を示すさまざまなエビデンスがあるため、
"基本的には"効果を期待できると言って良いと思います。

 

しかしそれ以外の成分となると、
効果が証明されるには至っていません。

 

たとえば歯周病予防の成分には、
CPC、IPMP、トラネキサム酸、βグリチルリチン酸、
酢酸トコフェロールなどが存在します。

しかし、それらの成分がどの程度、
歯周病をケアできるかは分かっていません。

フッ素だと、使うことで虫歯リスクが何%変わるか、
濃度が上がることで虫歯リスクは何%下がるか、
1日何回使うべきか、1回どれくらい使うべきか、
などがすべて数値化されています。

それだけのエビデンスが揃っているためです。

 

では、CPCは?IPMPは?酢酸トコフェロールは?

時間があれば検索してみてほしいのですが、
CPCやIPMPだと殺菌効果を示すデータは出てきます。

が、それらは試験管内でバクテリア
満遍なく薬剤を振りかけた場合の話です。

これが人体となると、歯周ポケットの
奥にいる細菌には薬剤が届きにくいですし、
その中では歯肉溝滲出液という組織液が
常にあふれ出ており、薬剤が長く留まれません。

(細菌がプラークに守られていると、
 さらに殺菌しづらくなります)

このことから、歯周病予防にどれほどの
効果があるかハッキリとは分かりません。

したがって歯周病リスクが何%下がるか、
濃度は何%必要か、1日何回使うべきか、
といった情報は出てこないのです。

 

事実、日本歯周病学会のWebサイトでも、
以下のようなQ&Aが公開されています。

Q.歯周病の予防に歯みがき粉はどれくらい効果があるのでしょうか?
A.歯磨き粉に入っている薬効成分には、殺菌成分、消炎成分、歯ぐきを健康にする成分などがありますが、ブラッシングの際にその成分が歯ぐきの中に十分に浸透できるかというと、そうではないかもしれません。残念ながら現時点において、日本で市販されている歯磨き粉等で、歯周炎の予防、治療に効果があるという十分なエビデンスが存在するものはありません。少しでも薬効成分を効かせるためには、ブラシがポケット内に届くことや、十分に細菌(プラーク)を取り除けていることが必要でしょう。大切なことはプラークをしっかりと除去するようにブラッシングすることです。

歯周病の予防 | 歯周病Q&A | 日本歯周病学会

他、

なども同様です。

 

よって、

「確実に効果があると言えるのはフッ素」
「次に信頼できるのが知覚過敏ケア成分」
「それ以外はどれほど効果があるのか不明」

と言えます。

フッ素以外の成分はすべて嘘なのか

こう言うと、
「じゃあフッ素以外の成分を配合している
歯磨き粉は詐欺なのか!?」
と感じてしまうかもしれません。

が、詐欺というのも言い過ぎかと思っています。

 

なぜなら「確実」というレベルではないにしろ、
有効性を示唆するエビデンスなら
そろっている成分もあるからです。

つまり現状用いられている薬用成分は、
山ほど存在する候補の中から、
「これなら効果が期待できるのではないか」と、
数々の研究を重ねて厳選されてきたんですね。

決して、適当な思い付きで
配合されているわけではありません。

よって軽視もできないと考えています。

 

したがって私のスタンスは、

「過度な期待は寄せず、サブとして頼っていく」

といったところです。

歯磨き粉の薬用成分をいかに活用するか

ここまでの話を踏まえたうえで、
フッ素以外の薬用成分に頼るかどうかは、
もう個人の価値観です。

「データが揃っていないなら、
お金かけてまで使いたくない」

と考え、フッ素のみで歯磨き粉を
選ぶのも正しいでしょう。

その場合、歯磨き粉はフッ素1,450ppmなら
どれを使ってもいいと言えます。

あとは味、香り、値段などで
好きなものを選んでください。

 

なお、1,450ppmの歯磨き粉で
おそらくもっともコスパがいいのは

チェックアップスタンダードです。

135gで600円。

市販の歯磨き粉と比べて高く感じますが、
1回の使用量が少なく、とても長持ちするので、
クリニカやガムよりもコスパは優れていると思います。

「フッ素さえ高濃度ならいいや」という方は、
ぜひチェックアップスタンダードを
使ってみてください。

 

一方、

「ある程度のエビデンスがあるなら
フッ素以外の成分にも頼っていきたい」

という考えなら、歯周病や口臭、
知覚過敏ケアなどの薬用成分を
活用していくのはありです。

が、繰り返しますが過度な期待はせず、
補助として役立てていきましょう。

ここまでが薬用成分の大まかな考えになります。

当ブログの歯磨き粉レビューについて

当ブログでは、私の歯磨き粉レビューを
たくさんしてきました。

あれらはすべてフッ素以外の薬用成分にも
頼っていくという前提で考えています。

(もちろんすべての薬用成分を
妄信しているのではなく、
一定以上のエビデンスレベルである
成分のみを評価しています)

あなたも同じ考えであれば、ぜひ当ブログの
歯磨き粉レビューを参考にしてください。

 

では、私のオススメ歯磨き粉は
どういう基準で選んでいるかと言うと、
まず大前提なのは高濃度フッ素です。

フッ素がもっとも信憑性の高い成分。

他がいくら優れていても、フッ素濃度が
低いだけで評価は格段に下がります。

そこは後回しにしてはいけない部分なのです。

 

また、フッ素は濃度1,000ppm以上でないと
効果がハッキリと確認されていません。

950ppmならギリギリ効果を期待できますが、
500ppmや100ppmだとおそらく
虫歯予防にならないのです。

そして、歯磨き粉はフッ素が1,000ppm以下の場合、
その濃度表記が義務付けられていません。

つまり表記のない歯磨き粉は
フッ素が1,000ppmかもしれないし、
500ppmかもしれないし、
100ppmかもしれないのです。

よって高濃度フッ素(1,450ppm)であることが
あなたへオススメする最低条件としています。

※6歳未満のお子さまには
 フッ素濃度950ppmの歯磨き粉を使いましょう。

 

その高濃度フッ素を前提としたうえで、
さらに他の成分が優れているか、
値段はお手ごろか、味は良いかを見ています。

そこでいいのが、当ブログでオススメしてきた
クリンプロ、ハグキプラスEX、
おとなのトータルケア歯磨きジェルなどです。

(個人的に私はコーヒーをよく飲むので、
ホワイトニング歯磨き粉もほしいところです)

おすすめ歯磨き粉一覧はこちら
市販のおすすめ歯磨き粉はこちら

もちろん、最近は企業競争が盛んになっており、
歯磨き粉の水準がかなり上がっているので、
私のオススメ以外にもいい製品は
たくさんあります。

よって当ブログに囚われず、
優れた歯磨き粉を自由に探すのも
アリだと思います。

 

あなたもここまでの話を聞いたうえで、

・フッ素さえ高濃度なら良しとするか
・他の薬用成分にも頼っていくか
・そもそも薬用成分に頼らないか(オーガニック派)

を考えていってください。

そして、歯磨き粉を選んでいきましょう。

 

以上が当ブログの基本スタンスとなります。

ここを忘れると薬用成分に意識が向き過ぎたり、
「結局どの歯磨き粉がいちばんいいんだ?」と
迷い過ぎてしまったりします。

私も歯磨き粉コレクターで、
かなり多くの種類を使ってきていますが、
「フッ素さえ1,450ppmならいいんだ」
と思っておけば迷いづらくなります。

ぜひ知識の整理に役立ててください。