虫歯・歯周病予防で笑顔を守る:予防歯科のいろは

彩り豊かな人生を送るための口腔ケア(デンタルケア)ブログ

予防法まとめ:虫歯と歯周病の対策

ここまで虫歯と歯周病の話をしてきました。

今回は二大口内トラブルである虫歯と歯周病
予防法をピンポイントでまとめます。

虫歯と歯周病を確実に予防する方法

まず2つを確実に予防する手段は以下の通りです。

虫歯:糖質の摂取回数を減らす
歯周病:正しい歯磨き(ブラッシング)

こちらを見てもらうと分かる通り、
いずれも歯磨き粉は必須ではありません。

歯磨き粉は間違いなく効果があり、
使わないより使ったほうがいいものです。

が、なくても虫歯や歯周病は防げます。

歯磨き粉は+αするためのサブに過ぎません。

 

実際、塩で磨くとか水だけで磨くとかで、
歯磨き粉を使わない人もいます。

それでも、いちばん大切な予防法をやれば、
虫歯・歯周病にはならないのです。

そこの大原則を押さえた上で、
フッ素や殺菌成分などを足せば、
より万全と捉えましょう。

虫歯になりやすい人 vs 歯周病になりやすい人

虫歯と歯周病リスクには個人差があります。

虫歯になりやすい、歯周病になりやすい
といった体質の違いがあるのです。

その原因はさまざまな要素が絡んでいますが、
1つ唾液中にカルシウム分が多いかどうかが
大きいのです。

 

まずカルシウム分が多い人は、
虫歯になりにくいが歯周病になりやすい
という特徴があります。

カルシウムやリン酸が多いと再石灰化
早いので、虫歯リスクは低いです。

ただし、磨き残し(プラーク)が歯石になるのも
早いので、歯周病リスクが高まります。


逆にカルシウム分が少ない人は
虫歯になりやすいが歯周病になりにくい
という特徴があります。

歯石ができづらいので、
プラークが溜まりにくいです。

よって歯周病にはなりづらいです。

その代わり人より再石灰化が遅いので、
虫歯リスクが高まります。


私は完全に虫歯リスクが高いほうです。

そのためブラッシングが少々適当でも、
簡単に歯周病にはなりません。

やや歯周ポケットが深くなる程度です。

代わりにすぐ虫歯となるので、
虫歯予防には相当気を遣っています。

あなたの体質に合わせて、
どこに注力するべきなのかも
考えていきましょう。

(唾液のカルシウムやリン酸濃度が分からない場合、
歯医者に聞くと教えてもらえることがあります)

ホワイトニングは歯磨き粉が必要

虫歯・歯周病は空磨きでも予防できると言いました。

が、1つだけ歯磨き粉がないと
解決できないことがあります。

それがステイン(着色汚れ)です。

 

コーヒー、紅茶、カレー、ミートソース、
ワインなどを飲み食いすると、
歯に少しずつ色がついてきます。

それ自体は病気につながりませんが、
見た目が汚いというデメリットがあります。

つまり美容の問題です。

実際、着色を気にする方は多いでしょう。

 

このステインはただ磨いても除去できません。

歯磨き粉が必要です。

 

歯磨き粉に研磨剤(清掃剤)と言って、
細かい粒子が入っています。

そのザラザラで歯をこすり、着色を落とすのです。

特別「無研磨」などと謳われていなければ、
歯磨き粉には大なり小なり研磨剤が入っています。

なので着色が気になるなら歯磨き粉を使いましょう。

※ホワイトニングについては、
 また改めて詳しくまとめます。

虫歯予防と歯周病予防のまとめ

長く語ってきたオーラルケア情報ですが、
簡単にまとめればポイントはこれだけです。

虫歯予防:糖質の摂取回数を減らす
歯周病予防:歯垢プラーク)を除去する

歯磨き粉は、
「強く推奨するが必須ではない」
という位置付けです。

使うほうが絶対にいいです。

が、絶対使わないといけないものでもありません。

歯科医師の中には、

「歯磨き粉は基本なんでもいい」
「フッ素が1,450ppm入っていれば、あとは自由に選ぶ」

と大雑把な方もいます。

 

予防歯科のいろはでは今後、
オススメ歯磨き粉もどんどん特集していきます。

サブとして使う分には、とても有用なものです。

が、歯磨き粉は何でも解決してくれる
魔法の薬ではないとは覚えておきましょう。

 

それでは、次回から新しい章として、
口臭について解説します。

お楽しみに!